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横浜 エリスマン邸 // Summaron-L f3.5/35mm Early

最近は35mmという画角が少々使いづらくなってきている自分に気付いた。
まだ30代の頃、あれだけ21mmだ28mmだ35mmだと、
超広角レンズを好んで使っていた自分が嘘みたい。
最も愛用しているズミルックス35mmでさえ、構図を決めるのに多少戸惑う事が多くなってきた。
よく年齢とレンズの焦点距離は正比例するなんて話を聞くが
これがまさにそういう事なのだろうか、50mmの画が欲しくなってしまいます。
という事で、アポズミ35mmを予約注文中にも関わらず35mm嫌いになってしまっては
シャレにならないので、もっと35mmレンズで遊ぼうと思い、
横浜/山手地区の洋館の中で個人的に最も好きな『エリスマン邸』へ
購入したての「ズマロン-L 35mm/f3.5 前期」を持って撮影に行って参りました。

1946年から1960年にかけて製造された、4群6枚構成のダブルガウス型レンズ。
最短撮影距離1m、重量180g。超軽量、超小型なので持ち運びらくらく。

生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人格として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅。大正14(1925)年から15(1926)年にかけて、山手町127番地に建てられました。設計は、「近代建築の父」といわれるチェコ人の建築家アントニン・レーモンド

このレンズはマップカメラで購入してからこの日に下ろしたばかりで、初めて屋外で使用してみました。
レンズの曇りも少なくコンディションの良い良品を購入したのですが
一枚撮ってみてビックリ。現行レンズには無い、なんとも言えない独特な彩度と浅めのボケ。

今回は全て開放3.5で撮影してみました。というのも構造的に絞りリングが小さく
回す時にフィルター触りそうなので、絞りを変更しないで撮影しています。
中央部分はしっかりカリッとしているが、周辺になると独特のボケが発生する。

平日にも関わらず多くの観光客が訪れていました。人物を写さないようにするのがたいへん。
なんとも瀟洒なファサード。あんなバルコニーで一日中レンズの手入れをしてみたい。

彩度が淡く独特なせいなのか、窓扉の色がパキッとパステル調に。
全体的にうっすらとマゼンタが掛かっている感じ。
植木の前ボケの感じも独特。

暖炉のコンクリ部分。ピント合わせに難儀している所。

周辺減光との相乗効果で、独特の雰囲気ある一枚に。
クラシカルな建物にとてもマッチしている。素晴らしい描写。

そして室内に。エリスマンさん近影。
こんな歴史的な素晴らしい建造物に無料で入れるなんて。

クリスマスが近いこともあって、リビングとダイニングにはクリスマスの飾り付けが施されていた。
当時はこのように華やかな食卓を囲んでパーティーしていたんでしょうねえ。

シャンデリアの光が飾り付けのカーテンに映っててすごく幻想的だったので撮影してみたけど
いまいち上手く表現できていない。これはたぶん技量のせい。

生まれて初めて見た「楽譜入れ」

使用可能なクラシック風の公衆電話。
当時の物では無いだろうけど、こんなのよく探してこれたなと。

コントラストの効いた箇所を見つけたので一枚。
暗部明部ともすごく良い感じに出てる。

もっとしっかりした逆光を撮りたかったんだけど、ちょっと時間帯が悪かったみたい。
洋館撮影は早朝か夕方の方が良いかも。

上向きすぎて目眩がしたため中心がずれてしまったかわいい照明。

室内撮影を終え、お庭を一枚。
淡い。なんとも淡い画。

という事で、人生初、通称「サンハンズマロン」を使用して撮影してみました。
独特な淡い色合いと浅めのボケは、クラシカルな画作りにピッタリで
なんとも味わい深い写真を撮ることができました。
市場的には安価で手に入れやすいライカレンズにも関わらず
こんなに素晴らしい写真を撮らせてもらえるなんて。
スーパー高コスパなレンズだと思います。
ただし、最短撮影距離1mは室内撮影には向いていない事もよくわかりましたw

次回のサンハンズマロン撮影は、逆光をフルに捉えた屋外スナップをしてみたいと思います。

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